産業廃棄物処理施設の設置許可を取得して、処理施設を設置し、産業廃棄物処分業を営んでいる業者が、施設の老朽化や故障等のために施設の更新・入替・交換を行う場合の手続きが変わります！！
（令和３年４月５日付・環境省通知）

　＜従来＞
　既存施設の廃止＋新たな施設設置許可　→　新施設の使用前検査　→　操業へ

　＜変更後＞
　①　全くの同一施設への更新、同一部品との交換の場合
　処理施設軽微変更届、処理施設変更許可などの手続きは不要（更新施設、部品交換後の施設での使用前検査は必要）
　②　同一ではない施設への更新、同一ではない部品への交換
　変更内容に応じて、処理施設軽微変更届又は処理施設変更許可　→　新施設の使用前検査　→　操業へ
　※変更する内容（処理能力の増減、生活環境影響の増減など）に応じて、必要な手続きが変わりますので、管轄行政庁と要協議。

　今般、当事務所では、東京都の産業廃棄物処分業者からのご依頼により、処理施設の老朽化に伴う同一メーカーの最新機種への更新（置き換え）を計画し、東京都環境局と協議を進めておりましたが、今般のケースでは、産業廃棄物処理施設変更許可申請となり、令和３年11月17日付けで申請書を提出いたしました。

　従来は、たとえ、処理能力も、周辺環境に与える影響（騒音値や振動値など）が一切変化しないような場合であっても、施設自体が異なるとの理由から、『既存施設の廃止＋新施設の設置』という手続きが必要でしたが、今般の環境省通知により、全くの同一機種への更新であれば手続き不要となり、簡素化が図られます。